「畳」×「国語」
皆さんは、教室で「畳」を使った経験はありますか?
畳のある部屋がある学校は、馴染みのあるものかもしれません。
ただ、私は日常的に使った経験がなかったので、使い始めて新鮮な気持ちです!
きっかけは、「自分の机ではない所で文章を書きたい」というこどもの言葉でした。
たしかにそうだと思います。
私たちも机やソファー、図書館など、場所を変えて考え事をすることは当然行います。
そういうオフィスをお持ちの企業もたくさんあります。
ですが、学校は基本「机」です。
グループになって向きを変えたり、体育や音楽などのときに机を離れたりしますが、まだまだ机という文化が色濃く残っています。
もちろん机を使うことは良いのですが、それしか選べないというのは、おかしな気もします。
「自分で選ぶ、自分で決める」ということを、こどもたちに伝えていたこともあり、すぐにやってみようとなりました。
このとき学んでいたのが短歌だったこともあり、和のテイストを加えようということで「畳」の使用をこどもたちが決めました。
実際に「畳」を使ってみると、こどもの反応が想像以上に良かったので驚きました。
考えられる理由は以下の3点です。
①いつもと違う環境だったので、学習活動そのものが新鮮に感じられたから。
②国語と合う環境だったので、活動に集中しやすかったから。
③自分に合う学習環境を選べたので、意欲的に活動できたから。
皆さんお気づきだと思いますが、③が最も大きな要因だと考えています。
自分たちで決めたこと、自分で選んだことだから反応が良かったということですね。
この授業中も、机で学習する子、ずっと畳で学習する子、大きな机で集まって学習する子、いろいろな子に話しかけて回り場所を変えて学習する子など、それぞれアプローチは異なっていました。
「畳」という調味料を加えただけで、それまでに経験してきた他の調味料も飛び出し、結果的に自分の味付けになったような感じでした。
ただ、知らなければ選ぶこともできません。
自分で選ぶことを大切にしながら、選ぶための準備は先生のフォローが必要だと感じました。
今回は「畳」×「国語」でしたが、他の教科だったら別のものがハマっていたかもしれません。
「刺身」×「醤油」がうまいと知り、「お好み焼き」×「ソース」がうまいと知っていくことで、何と何がつながるとうまいのか、という経験を積んでいくのだと思います。
私は結局マヨネーズです。何にでもマヨネーズが合うと思っています。
でも、いろいろ試した結果のマヨネーズです。だから、その「試す」というプロセスをこどもたちにも味わってほしいと思います。
また、自分が辿り着いた「マヨネーズ」という結論をこどもに押し付けるのも違います。(でも、そういう教師、そういう授業って多いですよね・・・)
おススメはするけれど、決めるのはこども。それが自然だと考えます。
「畳」×「国語」おススメです。
でも決めるのは自分です。
いいマヨネーズに辿り着くこと、そこまでの道のりを楽しめること。
そんなことをお祈りいたします。
(いや、結局何の話だったんだろう・・・)