「FC今治」×「学校」
先日、FC今治の運営をされている岡田武史さんのお話を聞く機会をいただきました。
岡田さんといえば、サッカー日本代表の元監督であり、
日本をW杯に導いた名将として知られています。
驚いたのは、岡田さんのお話のうまさ・おもしろさです。
経験に基づいたお話はおもしろいものですが、この方の経験は計り知れない!
日本代表時代のお話や現在のFC今治のお話など、どれもおもしろく、
あっという間に時間が過ぎてしまったように感じました。
その中でも、特に印象に残った言葉を引用させていただきます。
①「地球は子孫から借りているもの」
②「遺伝子にスイッチを入れる」
③「物の豊かさより心の豊かさ」
④「社会を変えようと思ってない 心に訴えていたら社会が変わっていた」
①の「地球は子孫から借りているもの」という言葉は、自分にはない考え方でした。
どちらかというと先祖から受け継がれてきたもの?歴史を感じるもの?
そんな印象でしたが、まさか「子孫から借りているもの」とは。
そう考えると、環境問題などが一層リアルに感じられますよね。
これを「学校」に置き換えて考えると、
「授業は子どもたちの未来の時間を借りているもの」
とでもなるでしょうか?
1時間の授業を大切にしようと改めて感じました。
②の「遺伝子にスイッチを入れる」については、たしかに人間ってそういうときある。
と感じた言葉です。
授業でも子どもにスイッチが入る瞬間はありますし、自分もそうです。
ただ、子どものスイッチを入れようとしても、意外と入らない・・・。
この前すごく楽しそうだったよね?と思っても、毎回うまくはいかない・・・。
もちろん授業のつまらなさとか体調とか、いろいろな要因があると思います。
でも、「スイッチが入るかどうかって遺伝子レベル?」って思うと
一気に肩の力が抜けていく感じがしました。
子どもを叱らなくていいって思えるようになりました。
個性を柔軟に受け止められるようになりました。
(そう思えた原因は、このお話だけではありませんが)
①と②をあわせると、「授業って大切で手を抜けないけど、力は抜いていこう」
そんな気持ちになりました。
③の「物の豊かさより心の豊かさ」という言葉は、本当にその通りだと思います。
何をもって幸せといえるのかと考えたとき、やはり心の豊かさなんだろうと
私は思います。
人によって幸せについての考え方は異なると思いますが、心が豊かであることが
素敵なことであるのは間違いありませんね。
④の「社会を変えようと思ってない 心に訴えていたら社会が変わっていた」
これこそ、今の学校に必要な言葉だと思います。
学校がピンチ。なんかおかしい。このままでいいの?
多くの方が感じていることです。私も感じています。
ただ、学校を変えるというのは、本当に大変なことです。
いろいろな考え方の人がいるわけですから、大変なのは当然です。
でも、何とかしないといけません。すると
気持ちが先行する。頭でっかちになる。炎上する。灰になる。
そんなときに、岡田さんの言葉のように考えてみたらどうでしょうか。
「学校を変えようとするのではなく、本当に大切なことだけを心に訴え続けていたら、学校が変わっていた。」
これなら変わる気がしますし、何より自分にもできそうですよね!
「何をする」とか「どうやってする」とかを訴えるより
「なぜする」のかを心に訴え続けることが大切なんだろうと再確認できました。
岡田さんに心から感謝です!
まずは、休み時間に子どもとサッカーをすることから始めようと思います!