人の夢は終わらない

全ての「こども」と全ての「せんせい」が生きたいように生きることができるように、まず私が学び続けます。

「笑い」×「授業」

先日、自身の授業を公開し、多くの方に見ていただく

という機会をいただきました。

 

公開したのは、1年生の国語です。

(「話す・聞く」の「これは、なんでしょう」)

ここでは、ペアでクイズ作りを行います。

答えが「時計」だとしたら、「丸い」「時間」・・・

といったヒントをたくさん考えます。

その中から3つを選んで、順番にヒントを出していく

というクイズです。

 

この日の授業では、ヒントの選び方・ヒントの順番

について学びました。

 

「学んだ」というのは、私も含めてです。

こどもたちの発想には驚かされるばかりで、

本当に楽しい授業でした!(私が)

 

授業の内容は細かく説明いたしませんので

ご興味ある方は、ご質問ください。

 

さて、授業は「こども」たちがメインです。

今回も教室や廊下など好きなところを選び

ペアで楽しそうに相談して進めていました。

 

そんな中、私の出番が3回ありました。

ここでよくないのが、

私が「笑い」をほしがった、という点です・・・。

 

こどもたちに任せておけばいいのに

ついつい目先の「笑い」に走ってしまう。

昔より減りましたが、まだまだです。

 

ほしがり①

授業の開始時に読み聞かせをしたのですが、

緊張感をとろうと思い、全力で読んでしまう

というほしがり。

この日読んだ絵本が田中六大さんの

「うどん対ラーメン」(講談社)でした。

壮絶な戦いが描かれているので、力を入れずには

いられない、という本です。

こどもたちは、たくさん笑ってくれました。

 

ほしがり②

授業中に、黒板の前に集まる場面がありました。

移動する際に、付箋紙を落とすこどもが何人かいました。

その落とし具合を「シンデレラ」に例える

というほしがり。

さらに、「私が王子様」だと言い張る

というほしがり。

シンデレラは、ガラスの靴を落とした際に、

戻りたくても戻れなかったという状況でした。

なので、例えそのものがズレている気もしますが、

落としてそのまま行ってしまうのは

「シンデレラ」ということにしています。

そして「せんせい」が落とし物を拾うことになるなら

私が「王子様」ということになるわけです。

こどもたちの「そんなに丸い王子はいない」

という批判を全て受け止めてきました・・・。

 

ほしがり③

その「丸い」という言葉について。

この日の授業では「丸い」という言葉が

いろいろなところで飛び交いました。

クイズのヒントで「丸い」という言葉は使いやすいようです。

時計のクイズを例えに出した際に、

「時間というヒントが一つめだと、すぐにわかるよね。」

「じゃあ時間は三つめのヒントにしよう。」

というやりとがあり、

「一つめは、どんなヒントにしよう?」

「いろいろ迷う方がいいよ。」

「じゃあ、丸い、を一つめにしたらどうかな?」

という意見が出たので進めていきました。

(もうこの時点でほしがっています。)

 

「丸い、だと迷わないよ。答えは、吉野せんせいでしょ!」

ですよね!

そうなりますよね!

というほしがり。

久しぶりに会った友人から「球体に近づいてる?」

と言われるくらい頭も顔も体も丸いので、

自信はありました!(いらない自信・・・)

 

 

そんなわけで

こども主体と言いながら、ちょいちょいほしがってしまう

という自分の振り返りです。

 

ただ、少しだけ自分を擁護するなら

参会者の方に書いていただいたアンケートに

「学級経営」「楽しい」

というキーワードが多く見られたので

今回は「笑い」をほしがっても良かった?

と思うことにします!

 

「授業」は、こどもたちのものです。

「せんせい」がほしがって、いいことはありません。

でも「笑い」もほしい。

そんなことを葛藤しながら、また明日から

がんばろうと思いました。

 

休み時間とかなら、いいでしょう!!