「フィードバック」×「学校」
以前「ティール組織」についての本を読みました。
(フレデリック・ラルー著)
そこには、ドイツの学校の事例が掲載されていました。
この学校の組織としての在り方に興味をもったのですが
今日は、その一部だけ切り取ります。
それは、この学校の先生が
毎週金曜日に生徒と個別面談をしているということです。
私も似たようなことをやっていました。
でもこの本を読んで、さらにスッキリしました。
話は変わりますが
前回「自分で決める」ということをテーマに
ブログを書きました。
こどもたちが「自分で決める」
では、せんせいは何をするのでしょう?
そんなことを友人に話したところ
「簡単ですよ。フィードバックです。」
「人間は一人じゃ生きられないので。」
なるほど!確かに!
(誰かに伝えるって大切ですね。)
ここで、「自分で決める」と「前述した本の内容」が
つながりました。
自分も、こどもたち一人一人と話をします。
個別面談というほどのものではありませんが
休み時間に話したり
授業中に、こどもたちが自分たちで学び合っているときに
せんせいブースをつくって話したりします。
ここで話すのは
「ここまでどうだった?」「これからどうする?」
の二つです。
(振り返りもこの視点で書いてもらいます)
「自己決定」と「フィードバック」って
セットなんだなあと感じました。
ただ、せんせいの「フィードバック」ありき
というのも何か違う気がします。
また別の友人も、そのことを気にかけていました。
「教師というバイアスがかかるのでは。」
それは確かにそのとおりな気がします。
なので、こちらからの押し付けにならないように
聞くことを大切にするように心がける必要があると思います。
私が「フィードバック」のときに
大切にしているのは、こんな感じです。
①称賛するより共感するイメージ。
ほめられるからやる、だとちょっと違いますね。
②せんせいの考えも、多くの考えの一つにすぎない。
そうすると、徐々に友達からの「フィードバック」の大切さに気付きます。また、自分の考えの大切さにも気付いていきます。
③一人の人間として本音をぶつける。
必ずしも共感するだけではありません。でもその人のことを思って本音で話せば、否定的な意見であっても受け止めてもらえるはずです。
そうなると本当に「せんせい」が「先に生まれた人」になりますね。(笑)でもそれで良いのだと思います。偉そうにする必要もないし、上に立つ必要もありません。ただ、こどもにとって「自分の声を聞いてくれる人」であればいいわけです。
「自立」とは「頼れる人を増やすこと」
学校がむりやり進めているのは「孤立」だ。
そんな言葉を思い出します。
「自分で決める」ことが大切。
でも一人だと不安になります。
そんなときに、誰かが横にいて
話を聞いてくれて
共感してくれたり、応援してくれたりしたら
「よし」って次の一歩を決められる気がします。
「自己決定」と「フィードバック」
これからも大切にしていきたいと思います。